学会概要

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会長挨拶

 日本血液事業学会は、1977年に日本赤十字社血液事業学会として設立され、1985年より現在の名称に改まり現在に至っています。約7,000人の会員を有し、血液事業に関する学術的研究を行うとともに、知識と技術の向上を図り、血液事業の推進発展を期することを目的としています。本学会は血液事業に携わる医師、薬剤師、臨床検査技師、看護師など多職種の会員が参加していることに特色があり、会員が一堂に会し、知識と経験を共有し、より安全で効率的な血液供給体制の構築を目指しています。
 血液事業は、医療の根幹を支える極めて重要な分野であり、献血血液の確保、献血者および輸血を受けた患者さんの安全性の担保、輸血用血液製剤や血漿分画製剤の製造、医療機関への供給などに関わる一連の活動を指します。この事業には、献血者や血液センター、医療施設のみならず、行政、学術団体、ボランティア組織、業界団体など多くの人や団体が含まれています。本学会の活動を通して、これらの人や団体間の信頼関係が構築されるとともに、価値観や現状認識、問題点などを共有することで同じ方向性をもってより緊密に連携することで血液事業が持続的に発展できればと考えています。
 安定的な血液事業の推進には、献血者の確保が不可欠です。一方で、近年では人口減少や少子高齢化により献血可能人口が減少しており、若年層を含む幅広い世代の献血協力が求められています。また、医学の進歩により医療ニーズも多様化し、時代の変化に伴い働き方や価値観に対する考え方も変化しています。血液事業もこれらの変化に対応した変革が求められています。本学会の特色である多様な職種が会員であることを生かして、それぞれの立場、環境での知恵や知見を発信することが、より良い血液事業の変革に繋がるものと思っています。
 今回新たに本学会独自のホームページを作成しました。本学会に関する情報を発信することに加えて、本学会の学術雑誌「血液事業」への投稿窓口として利用することを目的としたものです。会員の皆さんの積極的な活用をお願いいたします。
 皆様のご意見を積極的に取り入れながら、開かれた学会運営を心がけてまいりますので、皆様のご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

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